道路元標(どうろげんぴょう)

道路の起終点を示す柱で道路の附属物である。我が国において道路元標が制度上定められたのは、明治6年12月10日太政官達第413号により各府県に道路里程調査を命ずる旨の通達が出され各街道、枝道について距離の測定をし、里程標を立てて道路の正しい状況を把握するための措置がとられたが、そのなかで道路元標の位置を定めたのが始めである。
大正8年に旧道路法が制定され同法施行令で道路元標が法制化された。我が国における行政の中心である東京市における道路元標の位置は、日本橋の中央とされ
各市町村に1箇を置くこととされた。また、府県庁、師団司令部、鎮守府又は市役所の所在地を国道又は府県道の路線の起終点とするときは市町村における道路
元標の位置によることと定められた。昭和27年に制定された(新)道路法においても道路元標を道路附属物として東京の日本橋などに設置されている。

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